2005年4月3日

岩倉神社鍬形祭

  鳥羽市岩倉町の岩倉神社では春の大
祭の一行事として,鍬形祭が行われていま
す。
 
 この行事は神社の氏子総代によって
主催されるもので、五穀豊穣を祈願し、境
内を田んぼに見立て、昔の稲作作業を一
通り、模擬的に、,儀式として行うものです




稲作の手順

  1. 田起こし
  2.あぜ削り
  3.あぜ塗り
  4.馬入れ(馬を歩かせ田の土を
    細かくする)
  5.肥しまき
  6.あぜくろ(馬が乱した畔のつくろい)
  7.田ならし(田を道具で平らにする)
  8.種まき
  9. 苗とり
 10.田植え
 11.(豊作祈願
)      

新氏子(新生児)を
神様へご報告

田起こし
木の鍬を持って田を起こす動作を一回り
します

種まき
拳骨大の石を
田の四隅に置きます

行事の内容

 行事は神職(安楽島町の神主)、氏子
総代7名、町会役員、新氏子関係者によ
り、拝殿前に筵を敷き詰め、その上で行
われます。(上の写真)

 稲作動作のほとんどは総代の代表が
行いますが、他に馬役、嫁役(年配の男
性)もあり、「苗とり」と「田植え」は全員で
行います。


 進行は用意された、昔ながらの台本を
頼りに、司会役よって進められます。


 参加の皆さんがお互いに知り合いらし
く神妙に進めながらも、笑顔が絶えず、
実に和やかな雰囲気でした。

小休止
田植えの前に小休止、嫁役(おかめの面をつけた男性)がお茶と駄菓子を配ります

苗とり
稲わらを苗に見たてて苗を束ねる動作を行います

大祭の式典

 鍬形祭に先立ち神社では恒例の式典が行われました。

 岩倉神社ではこの大祭で新氏子(前の年に生まれた新生児)の神様への報告会も、同時に行われるため、赤ちゃんを連れたお父さんお母さんも参加しています。2005年は5組でした。

最後に代表が神に豊作を祈願します

祈願